路地広場 の つくりかた

ROJI-JI の 広場

F-3 フルールコモン明日花&明日花DUO


フルールコモン明日花+明日花DUO

・所在地          :福岡県福津市  
・最寄駅          :鹿児島本線福間駅

・計画規模          1期フルールコモン明日花     :19,288㎡
・                 2期フルールコモン明日花DUO :24,483㎡
・計画戸数          1期フルールコモン明日花     :58区画 
・                 2期フルールコモン明日花DUO :84区画

・まちづくり形態      :クルドサックミニコモンタイプ
・まちなみ協定      :フルールコモン明日花町内会ルール及び、明日花DUO町内会ルール

・住宅建設参加メーカー:1期:10社       2期:11社
・コーディネーター    :(一財)住宅生産振興財団
・土地提供         :都市再生機構

・開発実施設計      :都市企画センター㈱
・造成工事施工      :若築建設㈱
・外構植栽工事施工    :古賀緑地建設㈱
・外構コーディネーター :ツツミグリーン企画

・ROJIの設計内容      :造成基本設計・外構ガイドライン策定、等
・設計時期          :1期:2009年〜2011年    2期:2011年〜2012年
 

● クルドサック道路を囲んだ小さなコミュニティが集まり、1つのグループを作っています。
このコミュニティは、住民の日頃のお付き合いや、子供のための遊びの空間を提供します。

1期:フルールコモン明日花 グランドデザイン
1期:フルールコモン明日花 グランドデザイン

2期:フルールコモン明日花duo グランドデザイン
2期:フルールコモン明日花duo グランドデザイン

● 1期のフルールコモン明日花に引き続き、
2期のフルールコモン明日花DUOが2013年9月に街開きしました。
写真は、2012年10月の明日花1期街開きの様子です。 

フルールコモン明日花1期の街開きの様子。    ・・・クルドサックがイベント広場に早変わり
フルールコモン明日花1期の街開きの様子。    ・・・クルドサックがイベント広場に早変わり

クルドサック道路の入り口にも煉瓦積みの小さなゲートウォール
クルドサック道路の入り口にも煉瓦積みの小さなゲートウォール

メインゲートは煉瓦積みのゲートウォール。緑地帯にはゲートツリーと株立ち樹木が寄せ植えに
メインゲートは煉瓦積みのゲートウォール。緑地帯にはゲートツリーと株立ち樹木が寄せ植えに

煉瓦積みゲートウォールには「フルールコモン明日花」の表示板
煉瓦積みゲートウォールには「フルールコモン明日花」の表示板

幹線道路の交差点はシンボルツリーを時計回りに巡るサークル道路で、信号が無くとも安全に通過が可能
幹線道路の交差点はシンボルツリーを時計回りに巡るサークル道路で、信号が無くとも安全に通過が可能

シンボルツリーは紅葉の美しいナンキンハゼの高木。舗装も車路を明示するために2色に塗り分け
シンボルツリーは紅葉の美しいナンキンハゼの高木。舗装も車路を明示するために2色に塗り分け

共通外構として素材の質感を煉瓦積みで合わせた門周りのデザイン。煉瓦の色は建物に合わせて選択
共通外構として素材の質感を煉瓦積みで合わせた門周りのデザイン。煉瓦の色は建物に合わせて選択

境界沿い1m部分の共通床素材。煉瓦積みの門柱、花台、アクセントウォール。それと「まちの木」
境界沿い1m部分の共通床素材。煉瓦積みの門柱、花台、アクセントウォール。それと「まちの木」


 みち広場を囲む緑豊かな住環境が実現しました。

フルールコモン明日花 まちづくり骨子

1.コミュニティ計画 : 「まちは、楽しくなくては・・・」
・・・ ご近所の子供たちや、お年寄りの見守り可能な、小さなコミュニティづくりを目指す。

  ① みち広場(クルドサック道路)を中心に4〜6戸の住居群で構成されるミニマム単位を「班」と定義します。
ここは、ご近所づきあいの核となり、日常的な幼児の遊びの空間
であり、清掃活動の単位ともなります。

 23の「班」が緑道で結ばれ、生活共同体のグループと言える「結」を構成します。
 
この15戸前後の安全な範囲は年長の子供たちの遊びのテリトリーとなるエリアです
また、「協定緑地等」の維持管理などもこの「結」ごとに活動します。

 それぞれ 4つの「結」で、フルールコモンとフルールコモンDUOの街区全体を構成しています。

● クルドサックを囲む小さなコミュニティ
● クルドサックを囲む小さなコミュニティ


.道路計画 : 「まちは、安全でなければ・・・」
・・ 道路はすべて移管道路ですが、歩行者優先のコミュニティ道路となっています。

幅員6メイン道路は、安全対策上通り抜け車両を抑制するために緩やかスラロームし、イメージハンプや道路内緑地帯を設けたと車の共存道路となります。
ラウンドアバウトとも呼ばれるセンターサークル部分は、紅葉の美しいナンキンハゼの高木を植栽しスピード抑制を兼ねたまちのシンボルツリーになっていますまた、無電柱化した通りの風景は緑木々も際立ちます。

②クルドサック道路は、メイン道路からクラスター状に取り付いています。身近なご近所づきあいの中心なるクルドサック部分は、道路部分と提供敷地(協定緑地等)とを一体にし、みち広場として日常的に利用される最も重要な場所になります。
みち広場の性格を強めるため、道路舗装材景観素材インターロッキングブロックを、また、同じ材料を宅地側にも1m分の範囲で舗装し、さらに無電柱化することで広場の雰囲気に広がりを持たせています。また、緑化計画においても一部道路内に芝張りの緑地帯を設け、宅地側の協定緑地帯と一体化しています。 

歩行者専用の道路としては、幅員2.5の緑道ネットワークや、センターサークル部分で十文字に直交する幅員4.0歩行者用道路が、「班」同士や「結」をつないでいます。
また、この歩行者用道路
は、外周沿いの電柱から引き込まれた地中埋設電線の経路にもなっています

● センターサークルのある幹線道路
● センターサークルのある幹線道路


 景観計画 : 「まちは、美しくなければ・・・」 
・・・ 緑の映える建物色彩、エイジングの美しい自然素材の外構、
 豊かな草花や樹木を計画します。 

  建物計画 「フルールコモン明日花」のまちづくりガイドラインとして、町内会ルールを規定しています。 屋根、外壁は色彩パターンや素材を調整し整合性のあるまちなみし、隣地同士駐車場位置、壁面線の離れ寸法屋根形状、開口部等を調整します。

外構計画 :集合門柱の素材アプローチ素材等は全戸煉瓦積み標準タイプで統一し、デザインはバリエーションを用意します。

植栽計画 :「結」ごとに統一した生垣や先行植栽した「まちの木」でエリアごとの一体感を醸し出します。また、四季楽しむ灌を道沿いに植栽することで豊かまちなみなります

建柱計画 :住宅地内は無電柱化をっています
街区の外周部分は直接架空引き込みですが、幹線道路やクルドサック道路部分は、地中埋設で無電柱化を実現しています。

● オウゴンマサキの美しい歩行者専用道路
● オウゴンマサキの美しい歩行者専用道路




「まちづくりnews」に戻ります
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