路地広場 の つくりかた

ROJI-JI の 広場

B-1:宮崎台桜坂の路地広場

まちのしかけ-1: 「まちを見守り続けた木々と共に・・・」 


宮崎台桜坂 
1998年
既存樹と9戸の家のまち

定期借地権分譲
建物:ミサワホーム
このまちの主役は樹齢50年以上の既存樹たちです。
オオシマザクラ、ヤマモミジ、クスノキ、ツバキ、ケヤキなどが群生していた丘陵地の林は地域の憩いの場でもありました。
 そこで、地域を見守り続けてきた木々をできるだけそのまま残し、道も家も、樹木に遠慮しながら配置しています。これが第一の大きな仕掛けです。樹木を残すためには地盤の高さもそのままですから、当然建物も斜面状の土地に素直に沿った個性的なものとなりました。
 
 2つ目の仕掛けは、エリアごとにそれぞれシンボルになるオオシマザクラとクスノキが中心になるように広場を設け、家々はその広場に顔を向けて建つような配置にしていることです。
 この路地広場と言える空間に入り込むと、表情豊かな家々と枝葉の茂る樹々たちが優しく迎えてくれるような安心感に包まれます。
 
 緑に囲まれた家々、窓から見える変化のある風景、木々を渡る小鳥たち、風呂上がりの夜桜見物、四季ごとに変化する木の葉の色彩。・・・みんな生活の一部です。
 なじみのある古煉瓦や石畳、樹木の成長を邪魔しない隠された電線類。
 日々の楽しみを満喫するまちの仕掛けは、色々な形で用意されています。
 
こうした仕掛けの中での、ご近所同士のさりげないふれあいが何よりの喜びになります。






南傾斜の既存樹林に慎重に道を入れると、オオシマザクラの広場と、クスノキの広場を中心にした小さなコミュニティができた。
真ん中の坂道は、ご近所の方たちにも楽しんでもらえるソメイヨシノの並木道。

桜坂グランドデザイン
桜坂グランドデザイン

桜坂通り立面
桜坂通り立面








・左上
:開発前のケヤキ
・右上
:みち広場を囲む家々
残された既存樹林

・左下
:オオシマザクラとケヤキ
コの字型の建物
・中下
:開発前のオオシマザクラ




・左上
:広場の紫陽花と夏蜜柑
・中上
:低い煉瓦の門柱
・右上
:夏の木洩れ陽

・左下
:桜並木の坂道
・中下
:受電ポールを兼ねた
入口ゲート
・右下
:移植したモミジの秋色

「B-2:新浦安碧浜の路地広場」へ
「B-2:新浦安碧浜の路地広場」へ

.